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ひこにゃんの街:3月に旅立ちますw-。

 ヨーロッパの難民問題、これから3月に入ると、トルコ・ルートとギリシャ・ルートから大勢逃避してきて大変だろうな?と思われます。彦根という健全で、安定した地方都市から眺めながらそう思います。
 昨秋ポルトガルに行く予定でしたが、諸般の都合が諸々あってキャンセルのやむなきに至りました。奥様とも相談した結果、3月になれば再び旅行に行くことにしました。
 聖ヤコブの巡礼とその到達地のサンチャゴ・デ・コンポステーラ(ここはポルトガルではなくて北スペイン)、エンリケ航海王子たちを送り出したロカ岬、後は様々な修道院、教会などを見てまわりたいのです。ファドのライブも聴きたいし・・・・関空からの夜の便で旅立つ予定です。このパターンは何度か経験しているので割合平気ですが、フライトの長さに備えて体力をつけておかなくては、と思っています。

サラリーマン川柳の巻

 恒例の2016年のサラリーマン川柳が発表されましたねえ。テレビ等でも紹介されておりますが、身につまされる?句も多いですね。
「キミだけは オレのものだよ マイナンバー」実にピッタリ。毒も効いているよねえ、笑い。
「本物の ビール3本 わが爆買い」。せめてもの贅沢?だよねえ。よくわかるなー。
「みつをから 修造になる 父語録」。うーん、これも巧い。世代交代で「父」のイメージも変化するのですよねえ。前はみつをさんの学があちこちに掲げられていましたからねえ。
「下町が 見せた日本の 底力」。池井戸さんの「下町ロケット」感動的でしたねえ。町工場の心意気だ。
「部下の言う 『課長やばい』は 褒め言葉」。これも毒があって可笑しいなあ。
「どうなった? 『確認します』は やってません」。これも真理ですよねえ。
「社の無駄を すべて知ってる シュレッダー」。大いに毒有り。真実だ。
「安月給 伸びしろあると 褒められる」。これって苦い句ですよね。
「決めるのは いつも現場に いない人」。いつもそうなのですよねえ、実際は。笑い。
「男より トイレを磨けと 妻が言う」。それもそうなんですが、黙々とトイレの掃除をしましょうかね、苦笑い。
「『まあ聞けよ』 もう聞きました 5回ほど」。これもよくあることですよねえ。

ダニエル・シュルマン「アメリカの真の支配者 コーク一族」

 これはアメリカの代表的な企業を扱っているけれど、企業小説には分類しにくいし、かといって伝記と分類するのも単純すぎると思う。創業者のフレッドだけを取り出せば、彼の一代記=伝記だともいえるのである。
 父フレッド、母メアリー、息子のチャールズ、フレデリック、ディヴィッド、ビルを含めて考えると「コーク一族」(コークと言ってもコカ・コーラを連想するのは間違い!石油・化学・肉牛を扱う巨大資本である)の大企業家一族の物語として読むことも可能なのだ。
 本を読んだのは、アメリカの最近の政治史の中で特異な?位置をしめる、ティー・パーティー運動リバ-タリアニズムリバタリアンに興味をもっていたからである。これらを理解する格好の本であったからだ。
 その意味で、まさに適切な本であったと思う。
 しばしば右派の積極的な運動として、或いはオバマ政権への批判的な運動として共和党の保守派ともつながるのがこれらの実態であり、ロビー活動をそのコーク一族の豊富な資金で展開するものであるからだ。
 リバータリアニズムという語感から、リベラル、リバティー、リベラリストという単語を連想しがちではあるが、「自由」を信奉するのだが、徹底して個人の自由、そして政府からの自由を主張するのが独特であるのだ。なので、累進課税による社会福祉を前提とする「大きな政府」を排除し、「小さな政府」を主張とする。時には、個人の自由の為には政府なんかいらないとする無政府主義とも連携するのである。その意味で、政治的には右派であり、タカ派でもあるいえる。
 フレッドは家業を受け継いで大きくし、「ジョン・バーチ協会」を創り、そのメンバーにはダグラス・マッカーサー(日本の占領政策で有名)も含まれている。チャールズは父以上の企業集団をつくり、サンフランシスコにリバータリアニズム運動の中心を置き、ケインズ経済学の批判者である、経済学者のミルトン・フリードマン、「大草原の小さな家」の作者ローラ・インガルス・ワイルダーを講師に招いて草の根の運動を展開していくのだ。それがティー・パーティーへと繋がっていく。
 その意味で、公民権運動に反対したり、反共を核とした影響力を与え続けているということがよくわかるのである。
 その意味で刺激的な本でもある。
  

藤田宜永「血の弔旗」はノワールの傑作だ、の巻

 ノワール(暗黒小説、犯罪小説)、広い意味での犯罪ミステリの傑作といっていい。藤田さんのノワールを中心としたミステリは、ハードボイルド・タッチで定評があったが、これはその中でも最高の傑作であろう。
 ストーリー: 1966年、東京で金融業者の現金が強奪され、一人の水商売の女性が銃殺される。
 犯人は、金融業を営む原島のお付き運転手の根津謙二が主犯、仲間の宮森菊夫、岩武弥太郎、川久保宏の4人だ。
 11億円がその夜に原島邸に運び込まれると知った根津の思い切った犯行計画であった。ただし、誤算があり、邸に偶然訪れたバーのマダムを射殺してしまった。
 現金強奪はうまくいき、根津は周到なプランのもとで警察の追求の網をかわそうとする。その犯人たちの生き様としぶとさはスリリングでさえある。まるで一昔前のフランス映画(アラン・ドロンやジャン・ギャバン、ジャンポール・ベルモンドらの映画)の匂いがするのだ。藤田さんはフランスに滞在経験があるのでそんなテイストもうなずけると思う。
 そして、時系列で彼らの行動と、周辺の人間の動きが描かれ、また戦中の疎開先での彼らの出合いも丁寧に描くことにより、小説としての広がりと深まりが出ている。この辺は藤田さんの渾身の力投が遺憾なく発揮されている。
 同時に、あの時代60年代後半から70年に至る作者自身の清秋時代を過ごした東京の詳細な生活体験がリアルに迫ってくる。
 そして、4人の人物描写はもとより、女性たち、すなわち謙二の関係するアングラ劇団の増美、恩師の娘である鏡子の描き方の巧みさ、原島や刑事石橋の造型も説得力があって面白く読めるのである。
 また、犯罪小説としても読めるし、作者の「青春グラフィティ」としても読めるのだ。
 題名の「弔旗」の意味は、後半を過ぎてから、なるほど、と理解できるのである。そしてラストでの謙二の運命と感慨に共感?できるのである。
 しかしながら、終わり方が少し性急であっさりしすぎかな?と私は思っている。つまり、ノワールとしてのふてぶてしさに欠けるのである。ギラギラした謙二にワルとしての魅力があるだけに残念である。
 もうひとつは、目に見えない脅迫者とその正体の描き方はありきたりのような気もするのだが、結論はこれしかないだろうな。こう書くと作者に対して失礼ではあるが。

田中啓文「鍋奉行犯科帳 お奉行様のフカ退治」

 これは抱腹絶倒の講談的時代物だ。
 田中さんといえば、ジャズ・ミステリの傑作も何冊か有り、落語ミステリの笑酔亭梅寿謎解噺のシリーズ(愛川晶さんの落語ミステリと双璧)、そしてジャズに懸命に取り組む少女の成長物語である「ストーミーガール」がある。
 マイ・ブログでも引っ越し前、引っ越し後に紹介してきましたが、新たな読み物として紹介することになります。
 集英社は、『食い倒れ時代小説』というネーミングを使っています。適切かどうかわからないが、主人公は鍋奉行こと大坂西町奉行大邉久右衛門が粋な裁きをするシリーズものとでもいえばよいのか。
 彼はとてつもない大食らいで、健啖家。美味いものには目がない。そしてトドのように太った巨漢である。
 今回はシリーズの6冊目。
 『第一話 ニシンを磨け』『第二話 お奉行様のフカ退治』『第三話 苦い味わい』の3話が収められている。
 第一話では、ニシンのコンブ巻きを最初にさりげなく登場させ、乾物の仲間の内紛と、剣術か同士の闘争を絡めながら、お奉行様が見事に捌くという体裁になっている。
 大坂落語にも出てくる異色の食(めし)の旦那こと佐太郎をうまく配置し、人情話風に仕立てている。食の旦那が説く商売の秘訣が面白い。ここらへんが田中さんの描写の核心だ。
 第二話では、フカ(サメの大きいやつ)がよりにもよって、奉行所の水練稽古の場に出現。「ジョーズ」ばりに大口を開けて久右衛門らを襲うのだ。お奉行はフカの処理に人情話独特の裁きを見せる。それだけでなく、若い三味線の師匠と彼女にかかわる男たちも登場させてスパイスをきかせている。
 第三話は、釣り談義にページを割いている。そしてナマズ、化け物神社、偽札、キュウリ、河童などなど判じ物のようであるが、これらをうまく組み合わせて面白い噺に紡いでいるのだ。
 講談師の旭堂南海が解説で、講釈(講談)ネタが満載であることを書かれているのでそれも興味深いのだ。
 6巻から先に読んだので、前の5巻をまた読んで感想を書いてみますのでよろしく。
プロフィール

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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