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ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン「国家はなぜ衰退するのか」上

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源
(2013/06/21)
ダロン アセモグル、ジェイムズ A ロビンソン 他

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 副題が、『権力・繁栄・貧困の起源』だ。つまり、アメリカ、イギリス、ドイツなどの裕福な国々と、サハラ以南のアフリカ、中央アメリカ、南アジアなどの貧しい国々の格差は何故生じたのか?序文で、エジプトを例に挙げて、その問題の根元が歴史的な背景(政治制度、経済的要因)にあると提起している。
特に『第1章 こんなに近いのに、こんなに違う』で、フェンスで国境線とするアリゾナ州ノガレスとメキシコのソノラ州ノガレスを例示し、何故両者の間に貧富の格差があるのかという問いにはインパクトがあって面白い。当然ラテンアメリカとコンキスタドールたちの歴史にまでさかのぼっていく。その際「インセンティヴ」(誘因)というキーワードを著者達は多用する。
 『第2章 役に立たない理論』では、従来の「地理説」、「文化説」、「無知説」への反証で、これが挑戦的で面白いのだ。
 そして、第3章から第6章まで、新石器革命、マヤの都市国家、旧ソ連の社会主義システムの矛盾を縦横無尽に語り、『第7章 転換点』で、1688年の政治革命(いわゆる名誉革命)がイングランドの政治制度を変え、産業革命にいかに結びついていたのかを明らかにしている。そして、イングランドの台頭にいたる歴史過程において、黒死病以後の西欧と東欧との違いも丁寧に説明する(これらは従来のヨーロッパ史の定説を踏まえている)。洋の東西の歴史を例示しながら、著者らは「創造的破壊」の役割(技術革新、イノベーションに相当する)と、それを否定したり、阻止する政治制度=絶対王政(スペイン王国の支配、ハプスブルクの帝国、ロシア帝国、オスマン帝国の例)の相克を明解に語るのである。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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