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「戦場カメラマン沢田教一の眼」

 私の好きな沢田さんの写真集だ。深い印象を残した戦場真ただ中の写真集ではなく、静謐な津軽の風景や妻のサタさんとのエピソードも添えられており、微笑ましい人間味のある沢田さんの姿がありのままに描かれている。その意味で、沢田個人の生き様と軌跡がよくわかり、伝記的な要素もあるのである。山川出版社。
 冒頭に沢田さんの機内からの写真(メコン川の風景写真、機材はサタさんのカメラ2台)から始まり、アンコール・ワットの様々な光景、そしてカンボジアの平和な日常生活のショットが心を打つ。それは、沢田教一という戦場で散ったカメラマンの息遣いがファインダー越しで写真として切り取られているからに他ならない。同時代の証言者としての写真の数々が心にしみ入ってくるのだ。
 遺作の写真の巻末に、東奥日報社編集委員の斉藤光政さんの文が添えられてある。それは、沢田教一のピュリツァー賞受賞の朝の様子から始まり、沢田のミニ伝記のようになっている。あからさまな人間像を描いてもいる。それがとてもいい。ちなみにサタさんは、沢田に高揚感は見られなかった、という印象を語っている。そこに沢田の、危険な「戦場」を駆けめぐった悲しみが読み取れるのだ。
 そして、沢田がフリーメーソンの一員であるのを初めて知った。また寺山修司とのエピソードと交わりも書かれている。これも初めて知る事実だ。二人は共に青森高校の出身だ。
 「若じじい」教一(サタの命名、老けた見た目から)とサタの結びつきのエピソードも微笑ましい。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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