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佐藤青南「サイレント・ヴォイス」行動心理捜査官・楯岡絵麻

 とても美人で、スタイリッシュ。しかも独特の取り調べをする絵麻が、心理的に、心理学上のテクニックを使って100%容疑者をおとす?痛快さがあるミステリ+警察もの+ユーモア・ミステリとでも表現するとよいのだろうか。思わず吹き出す話が満載だ。5話が収められている。
第1話 YESか脳か: 柔道の有段者で厳つい顔の西野圭介が取り調べの補佐=パソコンでの記録入力で、取り調べのチーフは自称28歳の、女優のような美人の楯岡絵麻。このちぐはぐコンビ?が織りなす謎解きと、警察での取調室でのやりとりにユーモアがある。
 絵麻の取り調べは、西野の見るところ、まさに「キャバクラ・トーク」そのものだ。そして部下の西野には容赦ない言動。しかし、容疑者を油断させておいて、じっくりと心理学の常道で締め上げて真相に迫る、という凄腕が絵麻だ。絵麻は通称「エンマ様」だ、笑い。実際は強面なのだ。誘拐犯の捜査とバラバラ死体遺棄事件を一気に絵麻が解決する。ノンバーバル理論による大脳辺縁系との会話(相手のマイクロ・ジェスチャーの観察)で、容疑者を容赦なく、それこそぐうの音も出ないほどに追い詰めていくプロセスは痛快でもある。そして、見事容疑者をおとし、事件解決の後は、西野と居酒屋での飲み会だ。 *心理学でいう防衛機能、逃避、攻撃をも手中に収めて相手に迫るのが絵麻の得意技でもある。
第2話 近くて遠いディスタンス: 絵麻は巡査部長で、部下は西野。このコンビが、焼け跡での身元不明の遺体をめぐって歯科医を取り調べる。いつものキャバクラ・トークで相手の警戒を解きほぐし、ノンバーバル(非言語)理論で、この自尊心の高いエリートを追い詰めていく。謎解きのスリルも十分である。ここでも十分に心理分析の手法が使われる。
 そして、絵麻が警察官になった原点でもある、ぐれていた彼女の高校時代の先生にまつわる事件のことがラストで明かされている。ユーモア・ミステリの底にひそむシリアスな部分だ。
第3話 私はなんでも知っている: 近隣で有名な占い師をここでは取り調べていく。果たしてこの占い師が、殺人事件とどう関係しているのか?絵麻と2人の行き詰まるような?心理戦が読みどころだ。絵麻は、フォアラー効果、コールド・リーディングとかの心理学での技術を駆使して占い師に立ち向かっていくのだ。
第4話 名優は誰だ: ここではある殺人事件をめぐって、ベテランの女優の取り調べと、新進女優の取り調べを例によって絵麻が取り仕切っていくのだ。したたかな演技力を持つ相手に、冴えたテクニックで見事に殺人事件の背景にある人間模様を暴いていく。真犯人にせまるトリック暴き、謎解きもある。
第5話 綺麗な薔薇は棘だらけ: 西野が巻き込まれる事件。音大のピアニストである女性の取り調べを絵麻が担当。しかし、西野は行方不明で、代理の補佐とトラブりながら、西野の行方を必死に容疑者から探り出す。
 そして、絵麻の恩師の事件の犯人像についても後半で描かれている。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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