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田中啓文「ストーミー・ガール」『サキソフォンに棲む狐Ⅱ』のジャズ感覚

 待望の第2弾です。田中さんの定評のあるジャズの知識、蘊蓄が満載ですw-。ジャズの巨人たち、そしてコード進行、さらにジャズの原点のブルースのコード進行などがきらきらとまばゆく表現されている。ブルースやジャズ、ゴスペルといったブラック・ミュージックの系譜も書かれていて、それだけでも音楽史を読むような楽しさがあります。
 サキソフォンに狐(クダギツネのチコのこと)が棲みついているなんてのも、奇想天外だし、高1の少女がジャズに目覚めて、吹奏楽部をやめて、さらにどうなるか?が今回の興味でしたが、典子はやりますねえ。若くて、困難を突破していく。ある理由?でお母さんは典子が心配で、さまざまな制約を課しますが、それを乗り越えていく。それが若さなのだと思いますが。
 そのバイタリティーと、ジャズにどんどんのめり込んでいくエネルギッシュな行動に脱帽です。
 さらに、壊れたサキソフォンの修理を頼んだことから登場する修理屋、そして新たなジャズバンドの仲間たちの群像、そして亡くなった父の事情を知る人々の登場。そして新宿という街の、もつ複雑さと猥雑さ・・・・・これらの要素がない交ぜになって、読み応えのあるミステリとなっているのだ。新宿のヤクザの登場と、彼女の父をめぐる真相にはサスペンスフルなテイストがある。
 でも何といっても、ひたむきにジャズに、音にのめり込む典子の姿に圧倒されてしまうのだ。最後に典子のプロ初デビュー。
 続編はどうなるのだろうか?それが心残りだ。必ず続きがあるに違いない。
 各章は、
チェイス』、『ウオーキン』、『ジューク』、『エピストロフィー』となっています。特に『ジューク』は、かつての典子の師のボンパとの出合いがあり、メタル・ロックのノリもあり、謎解きの興味も満足させてくれるのだ。
 『エピストロフィー』では、空悟和尚なんて個性的な人物も登場する。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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