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「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしブックvol5の魅力の巻

 5人の作家の短編と連載作品が収められてる。これは市立図書館で借りたものですw-。
 それぞれ作風が多様ですが、まず感心したのは、
岡崎琢磨『可視化するアール・ブリュット』:  一気に読ませる魅力がある。殺人や犯罪は出てこない。登場人物も主役の男女と、脇役の女性だけだと言っていい。しかし、深い感銘を残す。
 美大に通う凜(りん)と元恋人の村治の物語だ。ある日、鍵のかかったロッカーにあった凜のクロッキー帳に小人の絵が現れていた。誰かが書いたものだ。→このちょっとした謎(あるトリックが潜んでいる)を下敷きにして、切なくスイートな余韻を残すミステリだ。私の好きな傾向のミステリでもある。
七尾与史『僕はもう憑かれるたよ 第二話』: 2つの世界の往来?二人の人物-八木沼真知の一人称と、美門玲二の一人称スタイルを交差させながら、男と女をめぐる話が展開されていく。そして心療内科や解離性同一性障害(多重人格)にも触れられている。連載ものだ。
友井羊『つゆの朝ごはん 第三話 ふくちゃんのダイエット奮闘記』: 切ない話だ。まさに表題通りの、三葉こと「ふくちゃん」のダイエットをテーマに、彼女と妹、母、そしてボーイフレンドをめぐるペーソスを根底においたユーモアものでもある。解説に『スープミステリ』とある。これを読めばわかるだろう。なぜスープなのか?と。
堀内公太郎『公開処刑人 森のくまさん2-お嬢さんお逃げなさい』: 初代「森くま」と2代目「森くま」の犯罪を併記しながら犯人像と、彼(彼女)の犯罪が示されていく。ネット上に現れる処刑人「森のくまさん」は誰か?不気味な印象の短編。連載ものでもある。
深町秋生「リトル・ゲットー・ボーイ」: ボクシング・ファイター=ウオ-リア-もの。桐崎マヤとアイク牧原との行き詰まるような格闘場面から始まる。しかし、誘拐事件が絡んで・・・というものだ。街のダニのピースメーカーとの対決シーンは見物だ。痛快な一編。警部補のテーザー篠原(仙台署の名物刑事だった)が個性的で面白い。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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