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髙村薫「冷血」(下)

冷血(下)冷血(下)
(2012/11/29)
高村 薫

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 髙村さんは、三章に分けて書いておられる。すなわち、『第一章 事件』、『第二章 警察』、『第三章 個々人生、または死』である。上巻には二章、下巻は三章が収められている。
 一章では、犯人の戸田と井上、そして被害者の高梨家の人たちの行動と言動が、二章では、相模原北署の8係と相模原署の特4の刑事たちの捜査が描かれている。合田雄一郎を中心とした警察官の視点が主として全体をリードし、警察署の縄張り意識、本庁と所轄との対立と溝なども側面として出てくる。
 下巻では、動機無き殺人に見える殺人犯二人の取り調べから見える生育暦、家庭環境を掘り下げつつ、あくまで冷徹な分析と、合田の視点での展開に冴えがある。合田と犯人の片割れの井上との手紙の交換という手法も使う。
 「冷血」とは、2人の残虐な殺人者たちなのか?それとも、いつ、どこでも衝動的な殺人者になりうる現代人の心の闇なのか?それとも、人間の心の奥底に潜む衝動なのか?考えさせられる。アメリカ映画では、カポーティの複雑な心情も描いており、印象の深い作品だった。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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