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大江健三郎「晩年様式集 イン・レイト・スタイル」

晩年様式集 イン・レイト・スタイル晩年様式集 イン・レイト・スタイル
(2013/11/01)
大江健三郎

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 常に「同時代」に真摯に向き合って創作活動をしてこられた大江さんの、「3・11」以後について書かれた小説でもある。

引用

私のなかで
母親の言葉が、
はじめて 謎でなくなる。
小さなものらに、老人は答えたい、
私は 生き直すことができない。しかし
私らは 生き直すことができる。

引用

 ラストの詩でこう呼びかける?のだ。ここに晩年を自覚する作者の覚悟が見てとれると思うのだ。
 主人公は、これまでの小説で登場している長江古義人(大江さんの分身)、そしてアカリ(息子の光)、3人の女たち(つまり、妻=亡き伊丹監督の妹、娘、妹)、塙吾郎(亡き伊丹監督)、ギー兄さん、アメリカ帰りのギー・ジュニアが登場人物だ。
 友人の故サイードの作品と重ね合わせて、3・11の余震が続く中で、これまでの作品(「同時代ゲーム」「人生の親戚」「M/Tと森のフシギの物語」「チェンジリング」「水死」などなど実名で登場)の主題のふり返り、そしてこれからの家族の生き方を模索する形式をとっている。ふり返りの中で、これまでの女性たちの役割についての見直し、伊丹監督との交友と自殺の意味についても考察をしている。
 先祖代々暮らしてきた森のヘリで、アカリと共生する生活を選ぶところに希望を見出しながら、結んでいる。

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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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