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折原一「グランドマンション」

グランドマンショングランドマンション
(2013/05/18)
折原 一

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 折原さんの作品、久しぶりだなあ。黒星警部シリーズとかのユーモア・ミステリ。そして独自の世界を切り開くミステリで割合たくさん読んでいる作家だ。
 これは表題にあるグランドマンション1号棟、そして新築の2号棟、3号棟という住まい、或いは部屋が主人公の話だ。8話が収められており、いずれも1号棟の住人(賃貸のマンションの住人)の一癖も二癖もある行動と言動が語られていく。
 最初の『音の正体』は、折原さんのホラー・テイストがよく出ていて、どきどきして怖いけれど、面白く読んだ。主人公の男も、折原さんの作品によく出てくる、粘着質で生活破滅型のだめ人間だし、ラストで真相が判明するのも鮮やかだ。
 『304号室の女』も仕掛けがいろいろあって、ラストで犯人達が判明する話だ。
 『善意の第三者』: これは文字通りの内容で、主人公の男の善意がある家族の運命を変えていく、そしてホラー色が最も濃い作品だともいえる。またこれは現代的な犯罪の匂いもする話だ。
 『時の穴』: 密室殺人の話。読んで充分納得する。
 『懐かしい声』:『時の穴』でもそうだが、ここでも高田という男がかかわってある役割を演じている。「おれおれ詐欺」という現代に普通にありそうな話だから余計に怖い。
 『母を訪ねて三千里』:この題名通りの話なのだが、騙されてはいけない。折原さんは最後にどんでん返しを用意しているからだ。むしろ結末はユーモラスでさえある。
 『リセット』:高田と共に脇役だと思っていた管理人が実は主役であるお話。そして最後の、『エピローグ』にあるように、様々な住人の思惑や、事件も起こりつつ、グランドマンションは逞しく?自己増殖を続けていくというものだ。
 これは真夏の格好の読み物だともいえる。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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