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真保裕一「ローカル線で行こう!」

ローカル線で行こう!ローカル線で行こう!
(2013/02/13)
真保 裕一

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 講談社。これは読み進むほどに、愉快で何だか元気が出てくる読み物である。それはエンタメのツボをよくおさえているからだ。真保さんの前作「デパートへ行こう!」に続く作品だ。
 「アマルフィ」「アンダルシア」に見られたような、大使館員や国境を越えて警察官たちが活躍する、国際的なサスペンス・タッチとは違って、むしろ取り残されたローカル線の再生計画にいそしむ人間たちのストーリーである。
 お決まりの第3セクター方式のお荷物の鉄道=ローカル線の、いわば「駅前シャッター通り」と同様な昭和時代からの、いわば赤字に瀕したお荷物をどう甦らせるかというテーマの話なのである。だから、デパートが輝いていた時代のノスタルジーの視点もあった前作の続編なのだともいえるのである。
 最初は、鵜沢哲夫(県庁のⅠ種試験合格の官僚タイプ、もりはら鉄道へ副社長として出向)の目線で、冷静にローカル線の実情と再建計画をとらえ、次第に篠宮亜佐美(地元出身、新幹線のカリスマ・アテンダントから「雇われパンダ」として鉄道社長に抜擢)の目線とその熱い行動へと移っていく書き方が実に巧いと思う。
 この二人に、五木田会長、陣野尚彦、町村かおり、藤井優理子らの個性が絡みながら再生に取り組んでいく。このあたりは手慣れていて期待を裏切らない。そして、単なるサクセス・ストーリーではなく、ある要素をさりげなく入れ込みながら、後半に盛り上げていく手法が面白い。それがこの小説のキモだ。
 そして、ラストに映画的な?テイストも用意してあるといった具合だ。
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サマンサどら猫

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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