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「暁のガンマン」:懐かしのマカロニ・ウェスタンの巻

「マカロニ・ウエスタン」3枚セットDVD Vol.2 「荒野の1ドル銀貨」編「マカロニ・ウエスタン」3枚セットDVD Vol.2 「荒野の1ドル銀貨」編
(2010/11/26)
ジュリアーノ・ジェンマ、トニー・アンソニー 他

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 おお、懐かしのマカロニ・ウェスタンの巻ですw-。クリント・イーストウッドやジュリア-ノ・ジェンマ、アンソニー・シュテファンなどが活躍した時代の西部劇だ。
 馴染みのレンタル店に行ったら見かけたので、とりあえず1枚ゲット。それがこれ。
 ジュリア-ノ・ジェンマの魅力が十分に発揮されている。観たような観ていないような、記憶が曖昧だが。
ストーリー: のっけから広い草原で、馬車がならず者の集団に追いかけられ襲われている場面だ。そして情け容赦なく皆殺し・・・・・これこそマカロニ・ウェスタンの醍醐味だよな。西部劇の勧善懲悪を地でいく展開だ。低予算ながら、辛気くさく理屈っぽくなったアメリカ製の西部劇に飽きたらず、本道?をひたすら突っ走るテイストだ。観ながら、あ、これは香港映画が盛んな頃のワイルドさと自由奔放さに似ていると思った。韓流も初期はそんな奔放さがあったよね。
 そして、甘いマスクに独特の哀愁感をもつティム(ジュリアノ・ジェンマ)が登場し、遺体を埋めていると、通りがかった元鉱夫のハリーが手助けをする。しかし、ティムは、ハリーの持つ金塊を興行師一座のために詐欺の手口でだまし取るといった具合。ころりと騙されたハリーは怒りながらもティムの相棒となっていく。これの繰り返し。
 ティムを追う追っ手は、各町で彼を追い続ける。「追う者と追われる者」、これも西部劇の常道だ。
 また、急ごしらえの町では、詐欺まがいの興業(人魚姫の興業には笑える)や電信詐欺、「SALOON」と書かれた酒場で、酒、女、いかさま賭博、そしてケンカの光景が繰り広げられる。これも典型的なパターンだ。文句なしにこれが面白いのだ!ロドリゲス監督でタランティーノが出ている「フロム・ダスク・ティル・ドーン」と共通性をもつハチャメチャ場面のあほらしさだ。
 ジェンマもコミカルな面とペテン師の側面を遺憾なく発揮、相方ハリーとの駆け引きもクールでいながらコミカルだ。そして、女たらしの側面もいかんなく発揮する。登場する女性たちは美人で妖艶だ。
 そして追っ手と対決する肝心な場面では、ガンの腕裁きをカッコ良く決める、といった具合だ。
 いやー、面白い、これでは嵌ってしまうねえ、笑い。
 音楽は、これもなつかしいエンニオ・モリコーネ。これもいい。
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大倉貴裕「問題物件」

 光文社。大倉さんの新しい趣向のミステリだ。
 短大出でヘルパーの資格を持つ若宮恵美子が、就活でとある大手の建設会社に就職。ところが、何だか様子が変なのだ。 彼女がすることになった仕事というのは創業者の直系の青年大島雅弘の世話をする仕事だった。痩せて、難病にかかった雅弘は現社長派からは疎まれている。そして彼の大事にしている「犬太」というぬいぐるみ。この2人とぬいぐるみが主人公だ。
『居座られた部屋』、『借りると必ず死ぬ部屋』、『ゴミだらけの部屋』、『騒がしい部屋』、『誰もいない部屋』の5編が収められている。
 社長派により、別室付き勤務となった雅弘と恵美子への嫌がらせ=不動産業でいうところの問題物件の担当がその都度画策される。
 困り果てたその時に、犬頭(いぬがしら)という名の長身の探偵がどことなく現れ、恵美子を助けるのだ。そのネーミングや動作から正体は見当がつくのですが、それが何とも痛快で面白い。
 そして、訳あり物件の理由やそれにまつわるある種の謎も提示され、楽しい読み物となっている。続編はあるのだろうか?『誰もいない部屋』も続きがあるような終わり方なのでそれが気に掛かる。

折原一「グランドマンション」

グランドマンショングランドマンション
(2013/05/18)
折原 一

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 折原さんの作品、久しぶりだなあ。黒星警部シリーズとかのユーモア・ミステリ。そして独自の世界を切り開くミステリで割合たくさん読んでいる作家だ。
 これは表題にあるグランドマンション1号棟、そして新築の2号棟、3号棟という住まい、或いは部屋が主人公の話だ。8話が収められており、いずれも1号棟の住人(賃貸のマンションの住人)の一癖も二癖もある行動と言動が語られていく。
 最初の『音の正体』は、折原さんのホラー・テイストがよく出ていて、どきどきして怖いけれど、面白く読んだ。主人公の男も、折原さんの作品によく出てくる、粘着質で生活破滅型のだめ人間だし、ラストで真相が判明するのも鮮やかだ。
 『304号室の女』も仕掛けがいろいろあって、ラストで犯人達が判明する話だ。
 『善意の第三者』: これは文字通りの内容で、主人公の男の善意がある家族の運命を変えていく、そしてホラー色が最も濃い作品だともいえる。またこれは現代的な犯罪の匂いもする話だ。
 『時の穴』: 密室殺人の話。読んで充分納得する。
 『懐かしい声』:『時の穴』でもそうだが、ここでも高田という男がかかわってある役割を演じている。「おれおれ詐欺」という現代に普通にありそうな話だから余計に怖い。
 『母を訪ねて三千里』:この題名通りの話なのだが、騙されてはいけない。折原さんは最後にどんでん返しを用意しているからだ。むしろ結末はユーモラスでさえある。
 『リセット』:高田と共に脇役だと思っていた管理人が実は主役であるお話。そして最後の、『エピローグ』にあるように、様々な住人の思惑や、事件も起こりつつ、グランドマンションは逞しく?自己増殖を続けていくというものだ。
 これは真夏の格好の読み物だともいえる。

篠田節子「ミストレス」

ミストレスミストレス
(2013/08/13)
篠田 節子

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 好きな作家の一人である篠田節子さんの作品集だ。ここには中編五編が収められている。
 私にとって、篠田さんの最新の作品集でもある。前に書いていたブログでも、篠田節子さんの書評は、結構な数になっていた。ミステリが中心なので、東野圭吾さんの数字には及ばなかったが。そして同じ名字の篠田真由美さんの作品もあるのはあったが。
 今回は、篠田さん自身が『あとがきにかえて』で書かれているように、四編は「小説宝石」の春の官能特集への寄稿作品だ。確かに、その四編とラストの『赤い蕎麦の実』には、官能?の匂いが読み取れると思う。それ以上に、独特の文化性と謎の正体も隠されていて、相変わらず巧いなと思わせられた。
 最初の『ミストレス』とラストの『紅い蕎麦の実』が、とても印象に残った。ミストレスは、ミステリアスにも通じるのではないかと、一人納得して解釈しているが、どんなもんだろう?
 『紅い蕎麦の実』は、聖女のような老女についての謎が明かされ、独特のテイストを持つ作品に仕上がっていて余韻が深い。
 『ミストレス』、『やまね』、『ライフガード』、『宮木』、『紅い蕎麦の実』の順に収められている。
 真ん中の三編は、ちょっとホラー系統のテイスト、というよりか「雨月物語」の現代版のような話だ。

和田芳治「里山を食いものにしよう」

里山を食いものにしよう 原価0円の暮らし里山を食いものにしよう 原価0円の暮らし
(2014/06/12)
和田芳治

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 これは痛快この上もない本だ。図書館で見かけて借りだしてきたが、面白くて面白くて、イギリスから帰った直後に読みふけってしまった。
 和田さんをはじめとして、登場する方々が個性豊かで、逞しく、その生き方がしたたかなのだ。「里山資本主義」を提唱されたり、次々と新しいイベントや提案、そしてやり遂げてしまう馬力と創造力の数々・・・・そして常にわすれないユーモア。楽しみながら実行してしまう力には脱帽しかないではないか。
プロフィール

Author:サマンサどら猫
 FC2ブログへようこそ!ミステリ大好き人間ですw-。そして、冬以外はアウトドア系(山登り、ハイキング、ウオーキング、サイクリング、釣り)、日帰り温泉、旅行などの趣味を楽しんでいます。茶トラを飼っていて、名前がサマンサです。卓球やバドミントンも好きで、最近は弓道も始めました。

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